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外国人従業員からの素朴な質問 年金手帳の解約。。

人事労務
10 /26 2016
社会保険労務士をやっていると、クライアントからいろいろな質問を受けます。(社労士に限らず、税理士さんでも弁護士さんでも同じですが)
同様に企業の人事部でも、従業員から様々な質問を受けます。もっともな質問も多いですが、中には予想外な質問もあり、人事部や社労士も、一般従業員にとってわかりやすい情報提供を心掛けないといけないと思わされます。

そのうちの一つ、外国人の男性従業員(インド人)からの質問が今でも忘れられません。

従業員:(奥さんの年金手帳を持ってきて私に差し出す)
私:「???」
従業員:「僕は日本で年金を受け取る予定はないし、保険料がもったいないから、この、妻の年金手帳を解約してください」
私:「???」
従業員:「毎月、妻の保険料が僕の給料から引かれているんでしょ?」
私:「ああ、そういうことですか。日本では扶養家族である奥さんの年金保険料は徴収されませんから、解約する必要はないですよ」
従業員:「うそ」
私:「本当です」
従業員:「本当に?」
私:「本当です。年金事務所に確認していただいても大丈夫ですよ」
従業員:「あなたは英語ができるからいいけど、僕は日本語出来ないから問い合わせできないし」
※ ちなみにこの会話は英語ではなく、日本語です。。
私:「とにかく、奥様が被扶養者でしたら保険料は引かれていませんから、ご安心ください」
従業員:「わかりました」(とさわやかに去っていく。。)

…ということで一見落着(?)したのですが、確かに日本の社会保険制度はわかりづらかったり、情報提供が十分でなかったりするかもしれません。考えてみれば、日本人の奥様でも、自分の保険料は旦那の給料から天引きで払われていると誤解をされている方も時々いらっしゃいますし。
ましてや外国人の方にとっては、言葉のハンデやカルチャーの違いもあり、より理解しづらいことと思います。国税庁や厚生労働省などでも英語のホームページを作ってはいますが、日本語のホームページほどは充実していないですし、自分が逆の立場だったら、これで制度を理解するのは難しいと思います。

英語での便利サイトはこのブログでも今後紹介していきたいと思いますし、英語での問い合わせにも対応いたします。というのが今回のオチでした(^^♪








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永井知子 / Tomoko Nagai

 特定社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー。青山学院大学大学院 法学研究科修士課程(ビジネスロー)修了。外国人技能実習適正化事業 適正化指導専門家。
 2004年社会保険労務士試験に合格。アウトソーシング会社で10年以上、主に外資系企業の社会・労働保険手続、給与計算、労務管理などを担当。会社員として勤務しながら、雑誌の記事執筆、書籍の出版、セミナー講師などを数多く経験しているが、そのほとんどは会社経由での依頼ではなく、指名での依頼。
 外資系企業・外国人経営者・従業員向けの英語対応、英文雇用契約書・英文就業規則、労務コンサル、人事・評価制度作成、海外赴任規程作成、給料計算、上場を目指す企業の労務監査、確定拠出年金制度の導入サポートなど幅広い業務に対応。
趣味・特技はタロット占い。出張先にもタロットカード持って行きます。