FC2ブログ

海外赴任中の社会保険の標準報酬月額

給与・賞与計算
12 /09 2016
 今日はホテルニューオータニ内の株式会社マイツ会議室で、海外赴任者の給与・社保についての少人数セミナーを行いました。文字通りの少人数だったのですが、税理士の森村先生が同席してくださり、いろいろな事例を教えてくださいましたので、私にとっても貴重なインプットが出来ました。参加者の方々も実務経験が豊富なため、質問のレベルもかなり高度でした。

 それにしても、海外進出関連については、税務に比べて社会保険の対応はかなり遅れています。赴任中の社会保険の標準報酬の決め方についても、赴任者に直接支給される給与額だけではなく、日本の会社と海外の会社で負担する額も考慮するべきなのに、年金事務所から出ているリーフレットにはその点が書かれていない。取り扱いが不明なときは、皆さん年金事務所や健保組合に問い合わせをされると思いますが、論点が整理されていないまま問い合わせても、統一した回答にはならず、結果的に会社ごとにバラバラの取り扱いをしていることが、結構多いと推測されます。どういうやり方が正しいのか法令で明確にされていないため、外資系企業や海外進出企業を担当する社労士は苦労するわけです。
 10年ほど前、外資系企業のオンサイトスタッフとして勤務していた時も、実務上の判断で困ることが多々あり、その度健保組合や年金事務所に問い合わせしまくりましたが、スッキリとした回答は得られませんでした。今は多少は解説本なども出ていますし、年金事務所からリーフレットも出たため、10年前よりは調べやすくなりました。しかし未だ法令が整理されていないため、会社ごとにバラバラの判断をされている部分は解決されていないのが現状です。
 
 そこで思い出したのが、私が大学院に入ろうと思った理由の一つは、海外赴任などに関連する実務上の取り扱いを統一化するべく、法令上の論点について研究することだったわけでした。実際には、目先の課題に追われていて、当初やろうと思っていたことはまだ出来ていないのですが。。今日のセミナーで初心を思い出しました。そういう意味でも貴重な一日でした。




スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

永井知子 / Tomoko Nagai

 特定社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー。青山学院大学大学院 法学研究科修士課程(ビジネスロー)修了。外国人技能実習適正化事業 適正化指導専門家。
 2004年社会保険労務士試験に合格。アウトソーシング会社で10年以上、主に外資系企業の社会・労働保険手続、給与計算、労務管理などを担当。会社員として勤務しながら、雑誌の記事執筆、書籍の出版、セミナー講師などを数多く経験しているが、そのほとんどは会社経由での依頼ではなく、指名での依頼。
 外資系企業・外国人経営者・従業員向けの英語対応、英文雇用契約書・英文就業規則、労務コンサル、人事・評価制度作成、海外赴任規程作成、給料計算、上場を目指す企業の労務監査、確定拠出年金制度の導入サポートなど幅広い業務に対応。
趣味・特技はタロット占い。出張先にもタロットカード持って行きます。