FC2ブログ

給与計算ソフトの所得税計算方法について

給与・賞与計算
03 /03 2017
 最近話題のクラウド給与計算ソフトを購入しました。誰でも簡単に給与計算ができるというのが売りであるだけに、確かに使いやすいと思います。…が、所得税額を自分で検算してみて気づいたのですが、そのソフトでは月額表のみの対応となっておりました。
 念のため解説すると、月額表は、社会保険料等控除後の給与(課税分)額を段階に分けたもので、これは各段階の中間値を前提とした税額となっています。これに対し、電算機計算の特例では、各段階の中間値ではなく、金額に応じたパーセンテージにより所得税を算出します。算出方法が違うため、同じ給与額でもどちらの方法を取るかによって税額に若干の差異が生じることがありますが、年末調整や確定申告で精算すれば、年税額としては同じになります。
 どちらで計算しても問題は無いですが、個人的には給与ソフトの設定は、ほぼ電算機計算の特例を選択しておりました。理由は、電算機計算の特例はエクセルでも割と簡単に設定できるため、ちょっと複雑な給与計算をするときは、給与計算ソフトの計算結果を、手製のエクセルファイルで検証していたからであります。そういうわけで、月額表のみの所得税計算しかできない給与計算ソフトは、自分にとってとても使いづらく感じました。
 とはいえ、この給与ソフト「誰でも簡単に計算できる」というコンセプトからすると、世間の大部分の人は、所得税の計算方法に私のようなこだわりなどを持っていないでしょうし、必要以上に選択肢があることで、かえってわかりづらく、使いづらいものになってしまうのでしょう。だから、最初から月額表のみとして他の選択肢をつけないのは確かに得策ともいえます。クルマに例えれば、オートマの免許で十分足りるから、わざわざマニュアル車の免許もその説明も必要ない、というような感じでしょうか。(ゴールド免許ですが、実はペーパードライバーなのでクルマのことはあまり語れませんが。。)
 自分にとっては少々カルチャーショックもありましたが、手軽に給与計算ができるというコンセプトは一般ウケしやすいと思いますし、肯定的に解釈したいと思います。

 


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

永井知子 / Tomoko Nagai

 特定社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー。青山学院大学大学院 法学研究科修士課程(ビジネスロー)修了。外国人技能実習適正化事業 適正化指導専門家。
 2004年社会保険労務士試験に合格。アウトソーシング会社で10年以上、主に外資系企業の社会・労働保険手続、給与計算、労務管理などを担当。会社員として勤務しながら、雑誌の記事執筆、書籍の出版、セミナー講師などを数多く経験しているが、そのほとんどは会社経由での依頼ではなく、指名での依頼。
 外資系企業・外国人経営者・従業員向けの英語対応、英文雇用契約書・英文就業規則、労務コンサル、人事・評価制度作成、海外赴任規程作成、給料計算、上場を目指す企業の労務監査、確定拠出年金制度の導入サポートなど幅広い業務に対応。
趣味・特技はタロット占い。出張先にもタロットカード持って行きます。