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年の中途で行う年末調整

給与・賞与計算
03 /12 2017
 クラウド型の給与計算ソフトを購入したことを先日書きましたが、その後、そのソフトでは、年の中途で行う年末調整処理ができないことがわかりました。サポートデスクにも確認したところ、「年度途中での年末調整を行う場合には誠に恐縮ながら対応ができていないので、別途ソフト外での処理を行っていただく必要がございます。」という回答でした。
 念のため補足すると、年末調整は文字通り年末に行うのが通常ですが、例外的に年の途中でも行う場合があります。よくある例では、従業員が海外赴任する場合(出国年調)や、従業員が死亡した場合(死亡年調)などです。https://www.nta.go.jp/taxanswer/gensen/2665.htm(国税庁HP)
 社会保険労務士やアウトソーシング会社勤務の人など、普段から多くの会社の給与処理を行っていれば、出国年調や死亡年調の処理は珍しくありません。ですので、年度途中の年末調整機能は、給与計算ソフトの標準装備と思っていたため、少々カルチャーショックを受けました。給与計算の知識がない方でも手軽に使えるのが売りのソフトなのに、年末調整は自分で計算してください、では手軽ではないですよね。。計算ミスなどが発生する可能性もあります。残念ながら現時点では、私はこのソフトを使ってお客様から受託した給与計算処理はできないです。
 給与計算ソフトを購入する際に、多くの人はお試し版などを使って、基本入力画面等の使い勝手を確認すると思います。でも、さすがに出国年調・死亡年調まで試す人は少ないでしょうから、この機能が無いのを知らないで購入・導入してしまい、後悔するケースもあるかもしれません。
 とはいえ、作業工数を極力減らしたシンプルな設計というコンセプトを否定するものではありません。サポートデスクから「ご要望として開発担当の部門に共有しまして、今後の開発に向けて検討を進めたいと存じます。」というコメントも頂きましたので、今後改善される可能性はあります。クラウド型、シンプル設計の給与計算ソフトを使うメリットもありますから、今後どんどん進化して、私達社会保険労務士の選択肢が増えることにつながれば、ありがたいです。

 
 
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永井知子 / Tomoko Nagai

 特定社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー。青山学院大学大学院 法学研究科修士課程(ビジネスロー)修了。外国人技能実習適正化事業 適正化指導専門家。
 2004年社会保険労務士試験に合格。アウトソーシング会社で10年以上、主に外資系企業の社会・労働保険手続、給与計算、労務管理などを担当。会社員として勤務しながら、雑誌の記事執筆、書籍の出版、セミナー講師などを数多く経験しているが、そのほとんどは会社経由での依頼ではなく、指名での依頼。
 外資系企業・外国人経営者・従業員向けの英語対応、英文雇用契約書・英文就業規則、労務コンサル、人事・評価制度作成、海外赴任規程作成、給料計算、上場を目指す企業の労務監査、確定拠出年金制度の導入サポートなど幅広い業務に対応。