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転勤、出向、転籍の英語表現

人事労務の英語
03 /22 2017
 このところ、また必要性が出てきたので、英文就業規則の本をおさらいしています。人事関連の英語表現は奥が深くて面白いです。辞書により若干の訳の違いはありますが、例を挙げると次の表現です。
転勤 → transfer
出向 → redomicile, temporary transfer
転籍 → transfer
 ご存知の方も多いと思いますが、転勤は企業内の異動であることに対し、出向と転籍は別の企業への異動になります。さらに言うと、出向の場合は元の企業との雇用契約は残りますが、転籍の場合は元の企業との雇用契約は終了(簡単に言うと退職)して、新たに別の企業と雇用契約を締結することになります。つまり、転勤と転籍では実態が全然違うのですが、英語に訳すと同じ単語になってしまいます。そのため、単にtransferという単語ひとことだけで完結できず、状況を説明することで、やっと転勤と転籍の違いが相手に伝わることになります。これが結構面倒でもあり、不思議な部分でした。
 その後、大学院のMBA講座を聴講する機会があり「出向と転籍は日本独自の制度である」と習ったときに、腑に落ちたのでした。そもそも海外では転籍制度になじみがないから、転籍に当てはまる英単語がなかったのだ…と。(書いていくとキリが無いので割愛しますが、これに限らず日本独自の制度は他にもあります)
 日本の人事制度は諸外国からみれば独特な部分も多いです。日本国内の法令や制度の勉強も大切ですが、海外の労働法・人事制度を勉強することで、日本の人事制度を客観的に見ることにもつながります。ここしばらく、海外進出関連セミナーを受講することも多いのですが、毎回貴重なインプットをさせていただいております。
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転籍と出向

本社アメリカの外資系製造業に務めております。
弊社には出向と転籍の違いはありました。
ですので、これは貴殿がMBAで習った「日本独自の制度」ではないかと。

永井知子 / Tomoko Nagai

 特定社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー。青山学院大学大学院 法学研究科修士課程(ビジネスロー)修了。外国人技能実習適正化事業 適正化指導専門家。
 2004年社会保険労務士試験に合格。アウトソーシング会社で10年以上、主に外資系企業の社会・労働保険手続、給与計算、労務管理などを担当。会社員として勤務しながら、雑誌の記事執筆、書籍の出版、セミナー講師などを数多く経験しているが、そのほとんどは会社経由での依頼ではなく、指名での依頼。
 外資系企業・外国人経営者・従業員向けの英語対応、英文雇用契約書・英文就業規則、労務コンサル、人事・評価制度作成、海外赴任規程作成、給料計算、上場を目指す企業の労務監査、確定拠出年金制度の導入サポートなど幅広い業務に対応。
趣味・特技はタロット占い。出張先にもタロットカード持って行きます。