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「研修」の定義

人事労務
01 /27 2018
 友人とのランチの予約のため、都内のとあるお店のHPを見ていたところ、「当店では、体験・研修制度を設けました。時給900円!」と書いてあるのを見つけました。平成29年10月からの東京都の最低賃金は958円なので、思わず「大丈夫かな…」と思ってしまいました。
 まあ、いわゆるインターンシップのような就業体験であり、
①実習が見学や体験的なものであり、使用者から業務に関する指揮命令を受けているとは解釈されないなど、使用従属関係が認められない場合は労働者に該当しないと考えられる
②しかし、直接生産活動に従事するなど、当該作業による利益・効果がその事業場に帰属し、かつ、事業場との間に使用従属関係が認められる場合には、労働者に該当すると考えられる
…などから解釈して問題がなければ良いのですが。あくまで推測ですが、900円という微妙な金額から多少の手伝い、例えば「皿洗いお願いね」みたいにお店の作業の一部をお願いする状況にはなるのかもしれない。となると、ある程度の労働者性は認められてしまうのでは…と想像力がふくらみます。
 この仕事やっていると、お店やクリニックのHPを見たり、友達の会社の話を聞いたりするときに「おや?もしかしたら違法では…」と思うことはたびたびあります。私は労基署の監督官ではないし、暴露したりもしませんが、労基法の適正運用に向けて社労士がもっと頑張らないといけないかなと思うことは多いです。

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永井知子 / Tomoko Nagai

 特定社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー。青山学院大学大学院 法学研究科修士課程(ビジネスロー)修了。外国人技能実習適正化事業 適正化指導専門家。
 2004年社会保険労務士試験に合格。アウトソーシング会社で10年以上、主に外資系企業の社会・労働保険手続、給与計算、労務管理などを担当。会社員として勤務しながら、雑誌の記事執筆、書籍の出版、セミナー講師などを数多く経験しているが、そのほとんどは会社経由での依頼ではなく、指名での依頼。
 外資系企業・外国人経営者・従業員向けの英語対応、英文雇用契約書・英文就業規則、労務コンサル、人事・評価制度作成、海外赴任規程作成、給料計算、上場を目指す企業の労務監査、確定拠出年金制度の導入サポートなど幅広い業務に対応。
趣味・特技はタロット占い。出張先にもタロットカード持って行きます。